第52回防府読売マラソン【サブ2.5を目指したレースの振り返り】

2021年度の目標は、フルマラソンでの2時間30分切り。

この記事では、2021年12月19日に開催された「第52回防府読売マラソン」でのレースの記録について、淡々と振り返っていきます。

プロフィール

2020年6月に「2022年3月までの目標」を企て、練習に取り組んできました。

ハーフマラソンの記録は、2021年3月に開催された「名古屋シティマラソン」での記録であり、この記録を持っていたがため、今回の防府読売マラソンに出走することができました。

フルマラソンの記録は、2021年10月に開催された「金沢マラソン」。

このレースでも2時間30分切りを目標に掲げていたものの、30km以降に脚が止まってしまい、目標達成とはなりませんでした。

レースに向けた準備

練習

レースから3週間前までの練習内容は、次の通りです。

12/8は6kmのペーランの予定、12/11は10kmのペーランの予定でしたが、それぞれ調子が悪く内容を変更しています。

それ以外の練習は概ねスケジュール通りで、体の感覚も良い状態で当日を迎えることができました。

ガーミンで確認することができる、以下のグラフも掲載しておきます。

食事等

深く勉強した分野では無いため、以下、備忘録として箇条書き。

■カーボローディング
12/14(火)の昼食を最後に出来る限り糖質を抑えた食事に切り替える。
12/17(金)の昼食より、糖質を中心とした食事に切り替える。

■ウォーターローディング
12/13(月)より、1日最低1.5リットルの水分補給。今回は経口補水液を使用しない。

■カフェイン
12/14(火)からは、カフェインを断つ。

■アミノ酸ローディング
「アミノローディングサウルス」を前々日に1袋、前日に2袋を服用。粉末の量は一般的な果粒より多いが、ヨーグルト味で美味しい。

レースプラン

前回サブ2.5を目指した金沢マラソンでは、目標タイムに対して少し速いペース(3’30/km)で突っ込んで、後は粘るというプランでしたが、終盤の失速に繋がってしまいました。

ということで今回は、「貯金を作らないレース=イーブンペース(3’33/km)」を肝に銘じ、集団から漏れようとも自身のペースを貫くという考えでスタートラインに立ちました。

「アップダウンも少ないコース」「初めて走るコース」という2つの要素も、イーブンペースで押していくことを決断づける要因となりました。

当日の装備品

シューズは、ヴェイパーフライネクスト%2。(走行距離35km程度)

補給類も写真に掲載しておりますが、朝食からレース中を含めた当日の補給の時系列は次の通り。

■レースの4時間30分前
ホテルの朝食(ご飯、味噌汁、納豆、スクランブルエッグ)

■レースの1時間30分前
カステラ(写真のものを1袋)

■レースの1時間前
ようかん1本

■レース直前
アミノバイタルパーフェクトエネルギー

■15km地点
マグオン(ノンカフェイン)

■30km地点
メイタン+オレンジジュース(※写真のピットインの中身)

※上記写真のうち、アミノローディングサウルスは前日夜に補給、マグオン(カフェイン入り)は、レース終了まで補給しませんでした。

レース展開

グラウンドコンディション

正式に発表されたグラウンドコンディションは次の通りでした。

レーススタートは12時02分。

従前からの予想どおり、レース中は強風が吹き荒れ、上記の発表数値以上に厳しいレースという印象を受けました。

しかし、その他の条件については申し分なく、トータルとしては言い訳の聞かない状況であったのかなと感じています。

スタートから10km

整列はスタート15分前とされており、またアスリートビブスの順番(実績タイム順)にざっくりとということでしたので、待ち時間からスタートまで全く苦になりませんでした。

スタートもとてもスムーズでした。

1kmを過ぎるころ、プロランナーの岩出玲亜選手を発見しました。

実力者の力を借りるべく、こっそりと背中を追いかけてみましたが、どうやら3’35/kmを超えるペースでの巡航であったため、早めの段階で前に出ました。

当初の予想どおりではありましたが、都合よく3’33/kmで押していくような集団も無く、5km地点では、やっと4人程の小集団という形での巡航となりました。

私は序盤、甘えに甘え、集団の最後方に位置付けていました。

途中、グループの先頭に立たれていた方が、集団の風除けにされるのを嫌がり、蛇行するような走りをされているのを目の当たりにしました。

現実にこのようなせめぎ合いがあるのだと、少しテンションが上がったのを覚えています。笑

ただレース全体を通して、向かい風が強い区間は本当に辛かったですし、自分が利用されていると考えたらちょっと嫌になりますよね。

色々な意味で強いランナーになるためにも、この辺りの振る舞いを、もう少し経験を積んで勉強していければと思います!

入りの10kmを通して振り返ると、風の影響も大きく受け走りにくかった印象ですが、上手にペースはコントロールして走れたかなと思います。

ただ、ペースを抑えたというよりは、3’30/kmを割ってくるとキツくなってくるような印象(これ以上はペースを上げることができない)もあったため、思ったより体の状態は良く無い?とも考えながら走っていました。

※上記、GPS計測のため、実際のラップとは多少異なります。

10km通過 35’29”

10kmから20km

向かい風も苦手な要素ではありましたが、もう一つ苦手な要素を見つけてしまったのがこの10km区間。

防府のコースは、直角に曲がる切り返しが多いです。

曲がる際に、多少ブレーキをかけることもそうなのですが、個人的には、他者との接触も気になるところ。

手を横に広げアピールしつつの走行で、接触等もありませんでしたが、個人的には気を遣うポイントです。

気にしすぎでしょうか。。。

10km以降は、自身も小集団の先頭に立ったり、また他の人に譲ったりしながらの走りでした。

しかし14kmのラップ(3’37/km)に焦りを感じ、集団で走るという意識を捨て、自分でペースを作っていこうと決断。

以降、18kmくらいまでは後ろについてきてくださる方もいらっしゃいましたが、いつの間にか足音も途絶え、、、

結果的に、ここからレース終了までは、単独走で走り切ることとなりました。

20km通過 1:11’05”

20kmから30km

ハーフ通過 1:15’02”

「少しでも貯金できていれば嬉しいな」と淡い期待を抱いたハーフの通過は、1時間15分02秒。

金沢マラソンでのハーフの通過に比べ余裕はありましたが、その時のハーフの通過は1時間13分52秒。

走りながら考えていたことは「割に合わない」。笑

欲を言えば、もう少し余裕を持って通過したかった。

逆に言えば、もう少し疲れても良いから、貯金を作ってハーフを通過したかった。

全て結果論なのですが。。。

マラソンは、積み上げてきた走力だけでは無く、臨機応変に対応していく判断力や経験、頭を使う必要があるし、気持ちも強くなければいけないなと、改めて考えさせられました。

相変わらずの単独走、そして向かい風と、精神衛生上好ましく無い環境下での走りが続きましたが、改めて後から振り返ってみると25kmからの4kmほどは追い風を受けていたかもしれません。

30km通過 1:47’04”

30kmからフィニッシュ

29.5kmほどの地点で180°の折り返し。

折り返してすぐ、この折り返しの前までは追い風の中で走れていたんだなと気づきました。

この後半でこれだけの向かい風は辛い。

ラップも一気に落ち始め、3’40/kmを維持することが関の山。

目標としていた2時間30分切りが完全に無理だと判断したタイミングは、36km地点。

この時点で2時間8分だったので、残りの6.2kmを3’20/kmペースは流石に不可能。

ここからは、「最後までしっかり走り切る!」を目標に切り替えました。

結果、先の金沢マラソンでは何回も立ち止まりながらのマラソンでしたが、この防府では一度も立ち止まることなく、ゴールまで走り切ることができました。

それゆえに、目標は達成できませんでしたが、非常に満足度の高いレースであったと感じています。

もう一点、満足度の高かった要因としては、スタート地点を除いて、順位を下げることなく、フルマラソンを走り切れたことも嬉しかったです。

私以上に経験値の高いランナーが多く集まったこの大会で、しっかり走り切れたという点、大きな自信になりました。

「順位を下げることなく」と述べましたが、唯一、40km手前で一人のランナーに抜かされてしまいました。

序盤で私のペースとは合わないと判断して並走を諦めた、岩出玲亜選手です。

後で調べてみると、3’40/kmのペーランを目処に、後半ビルドアップされていたようです。

私が抜かされた40km手前のあたりでは、自転車に乗っていたコーチらしき方が、「この1km、3’27″」と声かけされており、驚いたことを覚えています。

全然ついていけなかったなと。強かったなと。

40km通過 2:23’43”

フィニッシュ 2:32’18”(PB)

まとめ

風は強かったものの、それ以外の条件は整っていましたし、MGCの切符を獲得した神野大地選手をはじめ、自己ベストを更新した選手もたくさんいます。

私自身、自己ベストは達成したものの、100点満点をつけることができないのは、やはり2時間30分切りに向けてある程度の自信があったからだと思います。

今回のレースを通じて、たくさん勉強になることがあったのですが、その中でも最も心得ておきたいことは、「フルマラソンは頭を使う」ということ。

これについては、また別の記事で紹介できればと思いますので、書き上げた際にはぜひご覧ください。

今後のスケジュール

冒頭に記述した通り、今年度の私の目標は、「フルマラソンの2時間30分切り」です。

今年度も残り3ヶ月、ここで改めて宣言しておきます。

2022/2/6 別府大分毎日マラソン

この大会で、2時間30分切りを達成します。

金沢マラソンの結果が芳しくなかったことを受け、その日のうちにエントリーしていました。笑

同日に開催される他の大会へのお誘いもかかっており、今回の防府で2時間30分を切ることができればそちらを優先する予定でしたが、目標達成ならずということで、別大にて再チャレンジ。

デジタルタトゥーを刻むことで自分自身にプレッシャーをかけていくスタイル。

少し話はそれますが、今回の防府で残念だった点は、スペシャルドリンクの申請をしていましたが、持ちタイムの上位40名までに制限されていたため設置することができませんでした。

別大でも防府と同様に、スペシャルドリンクを置くことができるカテゴリー1でエントリーしていますので、これも別大で走る上での楽しみの一つとしています。次こそは!

別大まであと45日。

ただ気負い過ぎるのではなく、ゆっくりと調整していければと思います。

また、その過程も本サイトから発信できればと思いますので、気が向いたら覗いてやってください!