大阪ロードレース【公認30km・レビュー】

「大阪ロードレース」という大会をご存知でしょうか。

この大会、実は、数少ない30kmの公認大会なのです。

大会概要

日時

12月上旬

場所

ヤンマーフィールド長居・周回コース

参加資格(※男子)

マラソン2時間45分以内
30km1時間55分以内
ハーフマラソン1時間16分以内
20km1時間12分以内
10000m35分以内

この参加資格がなかなか厳しい条件となっていることからも読み取れる通り、本格的な記録会として開催されています。

女子の参加資格、その他の詳細については、公式の大会要綱をご参照ください。

大阪ロードレース

参加者数

150名

申し込みが多い場合は抽選とのことでしたが、2020年、2021年、ともに抽選無しで参加することができました。

コース詳細

肝心の30kmのコースですが、特殊なコースとなっています。

関西の方には馴染みの深い?、長居公園の周回コースを中心とした30km。

正確には以下のとおりです。

①ヤンマーフィールド、400mトラックを4周
②その後、長居公園(2813m)を10周
③ヤンマーフィールドに戻ってフィニッシュ

終盤、疲れてくると気になるようなアップダウンはありますが、概ねフラットで高低差の無いコースと言えるでしょう。

出走の目的

ここからは、個人的な話が続きますので、予めお伝えさせていただきます。

上記、説明させていただいたとおり、大阪ロードレースはかなり競技性の高い記録会となっています。

私が今回参加した目的としては、次の2点です。

①質の高い距離走として参加

今年度は例年以上に、30km以上の距離を走り込んできました。

しかし、そのほとんどでスピードは伴っておらず、レースペースを意識した距離走が全くできていませんでした。

今回、競技性の高いレースを活用することで、総仕上げの意味合いも込めて、質の高い距離走として参加を決めました。

②走力の確認→防府読売マラソンのペース設定

およそ1ヶ月前に開催された金沢マラソンでは、「3’30/kmで30kmまで粘り、以降は3’40/kmで粘る」という算段でしたが、30kmを走りきったところで脚が売り切れてしまい、以降は大失速。

フルマラソン2時間30分切りを果たすのであれば、イーブンペースで3’33/kmだが、果たして都合の良い集団が見つかるであろうか。

この経験が、防府読売マラソンでのレースプランを考える上で、大きな迷いの種となっていました。

そこで頼りにしたのが、VDOTアプリ。

①フルマラソンを3’30/kmで押し切ると、2時間28分。
②フルマラソンを2時間28分で走り切れる時のVDOTレベルは「67.4」。
③VDOTレベル「67.4」の走力で30kmを走った時の予想タイムが、「1時間43分」。

という算出結果より、大阪ロードレースでの目標タイムを1時間43分と設定し、1kmあたり3’26/kmのペースで走っていくことを計画しました。

そして、この1時間43分切りの達成の可否によって、防府読売マラソンでのレースプランを次の通りに考えていました。

【1時間43分以内】
防府のレースを3’30/kmで押していく。

【1時間43分を超える】
周囲に合わせず、3’33/kmのペースで押していく。

以上、こうした考えや目的を持って、今回の大阪ロードレースに臨んで行きました。

参加してみての感想

緊張感のあるレース

ある程度の厳しい参加資格が設けられた公認の記録会ということで、良い緊張感の中で参加することができました。

なお今回は、全てのランナーに対して「シューズの厚さチェック」も実施されていました。

また女子の部では、「大阪国際女子マラソン」の切符を得るためのレースとして参加される方も多く、良い刺激をもらうことができます。

待機&アップ

12月の寒い時期の開催ですが、ヤンマーフィールド長居の施設内で暖かく待機することができます。

また、スタート15分前の召集となりますので、直前までゆっくりすることができます。

アップは、ヤンマーフィールド長居のトラックを使うことができますし、人によっては外周コース(本番コース)を使ってアップをされる方もいらっしゃいました。

スタートの状況

スタートは男女別となります。

またスタート時は、エントリー時の申告タイム(公認記録)の順に整列します。

フルマラソンの記録が優先され、以降、30km、ハーフの記録、という形でアスリートビブスが当てられ、番号が小さい順に整列していきます。

男子に限れば100名に満たないレースということで、スタート時のタイムロスはありませんが、トラックを4周しなければいけないので、接触には気を配っていきたいところです。

レース中の状況

周回コースを10周するということで、代わり映えの無い景色の中でのランが苦手な方は苦手かなと思います。

また、当日は特に交通規制などもなく、他のことを目的とした一般の来場者の方もいらっしゃいますので、時には気を配って走行する必要があるかもしれません。(大阪ロードレースのスタッフの方が適宜配置していただいているので、接触などは大丈夫かと思います。)

30kmのロードレースですが、1kmごとの距離表示ではなく、5kmごとの距離表示となりますので、事前に確認しておいた方が良いかと思います。

以上の他には、大きく気になることもなかったので、これらが問題なければ、しっかり記録も狙える大会だなと感じています。

個人的な結果

【結果】1:43’11

あと11秒が削り出せませんでした。

ちなみに、先に目標として掲げていた3’26/kmのレースペースは、5kmに換算すると「17’10」ですね。

20km地点までは、概ね3’25/kmで巡航する集団に運よくつかせてもらうことができ、甘えさせてもらいました。

以降は、前の方がペースアップされ、全く歯が立たないながらにも、マイペースを貫いた結果となります。

およそ、ラスト9kmほど単独走となりましたが、ほとんど崩れることなく走り切ることができたのは、大きな収穫と感じています。

ただしかし、目標とする1時間43分切りは達成できませんでしたので、防府読売マラソンでは欲張らず、3’33/kmのイーブンペースで押していき、2時間30分切りを目指していきたいと方向付けました。

そしてその結果は、、、

こんな方にオススメします

以上、自身の経験を踏まえて、大阪ロードレースのレビューをさせていただきました。

最後に、以下に当てはまる方に、大阪ロードレースをオススメさせていただきます。

☑︎公認の30kmの記録が欲しい
☑︎緊張感を持ったレースに参加したい!

参加資格が厳しい大会ではありますが、ぜひ一度、参加してみてください!