2024年2月11日に開催された姫路城マラソンでは、7位入賞を果たすも自己ベストには未達。
この2週間後となる大阪マラソン(2月25日開催)では、自己ベストを出すことだけを目標としてレースに挑みました。
目標
実現可能な目標として2時間24分切り、最低限の目標として2時間25分42秒の自己ベスト更新。
2週間前に姫路城マラソンを走り中13日のレースとなりますが、レストやジョグなど負荷の低い練習で繋ぎ、体の感覚も悪くない中で当日を迎えられました。
前日受付〜スタート
今年度、勝負レースとして大阪マラソンに参加した理由の一つが、「エリート部門」で出走できるという点でした。
今回の大阪マラソンのエリート部門では、直近4年度(今回は2019年4月1日以降)の持ちタイム、フルマラソンに限って言えば、2時間28分00秒以内の公認記録を持っていればエントリーすることができました。
エリート部門で出走することのメリットは、、、
①約5kmごと、計8ヶ所にスペシャルドリンクを設置できる
②屋根付きの着替え&控室、ウォーミングアップスペースが用意されている
③整列はスタート20分前から、整列場所もある程度決められている
④前日受付場所が一般と異なり、インテックス大阪よりも近い、混まない
と盛りだくさん。
実業団選手など有名な選手もたくさん間近で見ることができました。
個人的には、ニューイヤー駅伝の走りに感動したNTT西日本の小林歩選手と並んで用を足せたことが思い出に残っています。流石に話かけてはいませんが。。。
当日の装備品
シューズは姫路城マラソンと同様にアルファフライ3を使用。
本格的なレースレビューに入る前に記述しておきますが、雨の路面では滑る感覚が強く、割と体力が削られてしまった印象もありました。
また、当日は大雨が予報されていたため、普段は被らないキャップを着用。
スペシャルドリンクは、OS-1をベースにマグオンを溶かして入れました。
最終40km地点には、炭酸抜きのモンスターを設置。
モノは全てダイソーで揃えましたが、いかんせん作るのが面倒臭い。トータルで1時間30分くらいは要したかなと。スペシャルドリンクを設置できることは嬉しいですが、費用対効果を考えるとさほど良いとは言えないかもしれません。
レースの振り返り
スタートからハーフまで
スタート直前、クロロさん(@gachirun_kuroro)とお出会いでき、少しお話しできました。
私がサブスリーを目指していた頃から、クロロさんのYoutubeを見漁っていたこともあり、今でも憧れの存在。
名古屋シティマラソンで私が初めて70分切りを達成した頃から何度かお出合いでき、お声がけさせてもらっています。
そんなクロロさんの情報によると、女子の先頭が3’20/km程度で行くとのこと。
私のターゲットタイムが2時間24分で3’24〜25/km程度を想定していたので、少し速すぎるなーとも思い、自分のペースに合う集団があれば良いなと思いながらスタートを待ちました。
いざ号砲。
最前線からのスタートではあったものの、割とスタート時には込み6秒のロスがありました。
まぁ誤差の範囲内だろうと考えながら、自分に合う集団を探していきます。
だがしかし、集団が見つからない。
これだけ多くのランナーが周りにいるのに、結果的にハーフを迎えるまではほとんど単独走。
海外招待選手を含めた女子の集団は少し速いし、無理に追いつくことはない。
かといって、3kmを迎える頃には後ろともそれなりのスペースができている。
今回の目標を自己ベストの更新と置いている以上は、無理して突っ込まず、自分のペースを大事にということで、単独走を選択。
前方には大きな集団も見えているし、そこを追いかけるつもりで走ろうということで、意識を切り替えて走っていきました。
ただ道中はやはりそれなりにキツく、雨が強くなる場面や強目の向かい風に見舞われる場面では、序盤ながらにも自己ベストの更新は難しいだろうなと感じてしまうほどに心をやられてしまう瞬間も何度かありました。
なお走っている最中には、前の集団と大きな距離差を感じていましたが、公式のラップタイムを見てみると、女子の先頭集団とは15秒程度しか離れていませんでした。こうして振り返ると、数秒差ってのも大きいなと感じます。
また、集団走を選択しなかったことのメリットもありました。
限定的なメリットかもしれませんが、スペシャルドリンクがとても取りやすかったということ。
スペシャルドリンクはゼッケンナンバー末尾の数字のテーブルに設置されています。
私であれば、ゼッケンナンバーが271でしたので1のテーブルに設置されていたのですが、1と言えば一番手前のテーブルになるため、レース前にはスペシャルドリンクが取りづらいだろうなと予想を立てていました。
ですが実際のレースではほぼ単独走であったため、ストレスフリーで給水を手にすることができたことはとてもラッキーでした。
また荒天が予想されていたレースでしたが、時折強い雨足に見舞われる場面があったものの、思っていたよりも悪くはなかったことも幸いでした。
ハーフから37kmまで
ハーフの通過が1時間12分を少し切るくらい。
序盤は苦しいながらにも走り進めていましたが、このハーフを迎える手前くらいから、女子の先頭集団からポツポツとこぼれる人が出てきていたため、それらのランナーを拾っていくことで、ポジティブにレースを進めることができてきていました。
5km地点から25km地点を迎える頃には、順位も30位ほどジャンプアップ、遂に女子先頭集団を捉えることができました。
私がペースを上げたから追いついたという訳ではなく、女子の先頭集団が牽制しあっているかなという状況。
ここで女子の先頭集団との集団走を選択したのですが、25kmから30kmまでのラップが17’20と急にペースが落ちてしまいました。
この区間を走っていた時の心境としては、楽だなーとも思いつつ、この集団に合わせていたら目標タイムを出すのは難しいかも、ただ前に出るのも怖いなーと、色々な思いが錯綜していたことを思い返します。
30km地点では、スペシャルドリンクに関してとても嬉しかったことがありました。
一番辛くなってくるタイミングで、絶対手にしたいスペシャルドリンク。
私はカフェイン入りのジェルを溶かしたドリンクを設置していました。
私がドリンクテーブルの少し手前まで走ってくると、大会スタッフの方が私の番号を大きな声で読み上げてくださり、テーブル前のスタッフの方が私のドリンクを取りやすい位置に置き直してくれました。
もちろん、しっかりスペシャルドリンクをゲット。ここの対応は本当に嬉しかったです。
その後、32km地点では大阪マラソン最大の難所である大きな坂。
普段の練習でもキツいタイミングで坂を上る練習をしてきましたが、レースの中、しかも終盤で走る坂はやはり別物。
集団の後方につき、なんとかくらいつきました。
その後に下りを迎えると、少し体が楽になりました。
その後は女子の先頭集団の中でも前方に身を置き、いつでもペースアップに対応できるよう、心の準備もできていました。
35km地点でも体はしっかり動いており、「ランナーズアイ」のカメラにも2度3度、大きく手を振ってアピールする余裕もありました。
この35kmを過ぎてからまもなく、フィニッシュの大阪城公園に向けてひたすら北上していきます。
例年、ここは北からの向かい風に見舞われるそうで、今回も例に漏れず、瞬間瞬間ではありますが、向かい風がキツくなりました。
それらに反応するかの様に集団のペースも落ちていき、最大目標である2時間24分切りは難しいなと感じていました。
37km地点。
それでもなんとか自己ベストは出したいと奮起し、ここで集団の前に出ようと意を決しました。
37kmからフィニッシュまで
集団の前に出てペースアップを図ったものの、これまでの疲れからか、寒さもあってか、前に行きたい気持ちとは裏腹に体は動きませんでした。
前に出たはいいものの、その間わずか500mほど。
女子の先頭集団が本格的なラストスパート合戦を開始し、一気についていけなくなりました。
もうここからはひたすら我慢の時間。
自分以上にペースを落としてしまったランナーを一人ずつ拾いながら、ゴール地点を目指していく。
結果、2時間25分24秒。
なんとか、最低限の目標であった自己ベスト更新を果たすことができました。
35km地点で見せていた余裕はどこへやら。
7.2km先ではこんなにヘロヘロになっている様子を最後にご覧ください。
まとめ
過度なテーパリングは不要
あくまで個人的見解ですが、今回のレースまでの過ごし方とレースを振り返って、過度なテーパリングは不要だと考え直しました。
特に個人的にストレスを感じるカーボローディングは、今後もやらなくていいかなと感じています。(普段からしっかりとお米を食べたい)
色々と制限して迎えた姫路城マラソンでは2時間27分、特に制限をせずに迎えた2週間後の大阪マラソンでは2時間25分。
思い返せば、2時間30分切りに向けて躍起になっていた2年前のシーズンでも、色々と制限をかけていたことからレースでは不調の連続。大外しはしなかったものの、しっかり実力を出せていれば2時間30分を切れていたレースが3本はあったと振り返っています。
きっちりがっつりテーパリングすることで当日のコンディションを100%に持っていくことはできるかもしれませんが、それが失敗してしまうと60%のコンディションになってしまうこともあり得ます。
それよりも私は、常に90%のコンディションを維持することを目指し、体にストレスのかからない形でレースに挑んで行ければなと、思い改めるレースでもありました。
マラソンは考えるスポーツだ
最終的な結果として、自己ベストを更新することはできたものの、最低限の目標達成となりました。
走り切った後はある程度の充実感を感じていたものの、帰りの電車や車の中では、「あの場面でこう動いていれば、違う選択をしていれば」と、たらればの連続。
フルマラソンを20本以上走ってはきましたが、なかなかこのあたりの勝負勘?を身につけるのは難しいなーと感じています。
シンプルゆえに難しい。
まだまだマラソンランナーとして納得のいく記録を出せてはいないので、今回のレースで得られた経験を来年度以降にしっかり活かして行きたいと思います。
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