先行販売で入手することができたアルファフライ。
その真価を体感するには、ある程度の距離を走ることが必要であろう・・・ということで、お一人様ハーフマラソンに挑戦してきました!
サイズ感などについては別記事でまとめておりますので、以下をご参照ください!
被験者の走力
■自己ベスト一覧
フルマラソン | 2:43’43(ave:3’53/km) |
ハーフマラソン | 1:16’36(ave:3’38/km) |
20キロ | 1:09’17(ave:3’26/km) |
10キロ | 33’11(ave:3’19/km) |
ちなみに、O脚、フォアフット気味の接地で、シューズの削れ方は以下の感じです。

設定
日時 | 3月8日(日)10時〜 |
距離 | 21.1キロ(GPS計測) |
コース | ・ロード ・序盤と終盤フラット ・中盤にゆっくり登って、ゆっくり降る往復コース |
設定タイム | 1時間14分切り(3’25/km〜3’35/km) |
戦略 | ・調子良くても10キロまでは3’25/kmまでに抑える ・脚が残っていれば、ラスト5キロ上げる |
「デジマラ」参戦!
今回のハーフマラソンは、ランニング系YouTuberのたなーさんが主催されているオンラインマラソン、「デジマラ」に参加する形で挑戦します。
本番のレースでは無い中で、自己ベストを目指すための後押しとして参加させていただきます。

結果
意気揚々と走り出したものの、
3kmでDNF。
タイム:10’41(3’28,32,38)
ここまで下準備をしっかりしたにも関わらず。
【言い訳】
自己ベストを更新してしまう様なペース設定ではあったものの、直近の練習内容からも、行けると判断した上での挑戦でした。以下、感想を踏まえて解説していきます。それにしても不甲斐ない。。。
解説
①反発
個人的な感覚として、ヴェイパーフライ ネクスト%の1.2倍の反発を感じました。
これに重量感が重なって、脚全体への負担が1.5倍。
この負担が自分には全く耐えきれませんでした。
スタート前の「流し」の段階では問題無し、ですが1kmを超えてから徐々に負担がかかり、3km手前の時点で脚が回らなくなりました。
当初の設定ペースから落として走ればよかったのかもしれませんが、今の走り方や筋力でこのシューズを履き、長い距離を走るのは危険と判断し、走ること自体を止めました。
反発についてもう1点、前足部分、踏み込んだ時に「グニュ」っと特殊な感覚があります。そう、ランニングシューズとしては異質な「Air Zoom Pod」によるものですね。

この感覚は好き嫌いが別れそうですが、私自身は嫌いな感覚ではありませんでした。
感覚は問題なかったのですが、右足だけ踏み込んだ時に「プシュプシュ」と音が鳴っているのがイヤでした。走り方が悪いのでしょうか。。。
②重さ
アルファフライは片足で205グラム。(27センチ)
対して、同サイズのヴェイパーフライ ネクスト%は190グラム。
これまた、スタート前の「流し」の段階では、それまで重さを感じなかったのですが、1km前後からその重さがストレスに感じてきてしまいました。
5キロすら走りきっていない状態ではありますが、フルマラソンの終盤、脚が重くなってきた時に、このシューズ自体の重さが大きな負担になりそうな印象を受けました。
③フィット感(サイズ感)
ヴェイパーフライ ネクスト%と同様のサイズ感で問題無いです。
「流し」「ハーフマラソンペース」「マラソンペース」と、それぞれのスピード感で走ってみましたが、窮屈さやスカスカ感を感じることなく、気持ちよく走ることができました。
④旧ヴェイパーとの違い
第一印象を主とした感覚の違いについて比較してみます。

現段階で、歴代シューズを履きやすい順で並べてみると以下の通りです。
①ヴェイパーフライ ネクスト%
②ヴェイパーフライ4% フライニット
③アルファフライ ネクスト%
私が初めて「初代ズームフライ」を履いたとき、「このシューズを履きこなすためには、このシューズに走り方を合わせる必要がある」と感じました。
その時と同様に、「アルファフライを履きこなすためのトレーニング」が必要と感じています。
具体的には、
①日頃の練習からアルファフライを使用する(慣れる)
②脚部の全体的な筋力強化に取り組む
といったトレーニングが必要かなと。これだけ特殊なシューズですからね。履くだけで速く走れるほど甘くはありませんね。
とは言っても、練習でアルファフライ(33,000円)を履き潰す勇気は無いなぁ。。。
全体的な感想
「合う」「合わない」が顕著?
特に自分の様に、ヴェイパーフライ ネクスト%に慣れている人ほど、違和感が強いのではと思います。
先日の東京マラソンでは、大迫選手がアルファフライを履いて日本新記録を出したことも大きな話題となりましたが、海外勢を含め上位30人のシューズを見てみると、
ヴェイパーフライ ネクスト% 20人
アルファフライ 8人
であったように、トップアスリートでも一朝一夕にはいかなかった、もしくはアルファフライが合わなかった≒難しいシューズなのでは、と推察できます。
改めて感じた「ネクスト%」の良さ
3キロだけ走ってトレーニングを終える訳にもいかず、20分ほど時間を置いて、ペースランニング(3’50/km前後)に取り組みました。
ちょうど、ヴェイパーフライ ネクスト%も持ってきていたため、アルファフライとの感覚の違いを確かめるためにも、ネクスト%で走りました。
そして走り出した印象。
アルファフライを履いて走った後では、反発が無いに等しいと感じるレベル。
その代わり、メチャクチャ軽い!
走り進めていく内に感覚にも慣れ、感じたことは「走りやすいな、気持ちいいな」。
東京マラソンをヴェイパーフライで走ったトップアスリートも、同じ様な感覚だったのでしょうか?
トラック競技で使える?
旧ヴェイパーフライシリーズは、5000の記録会などトラックで使用する方も多かったのでは無いでしょうか。
私も2020年シーズンは5000に出場したいと考えていますが、今のところ、ヴェイパーフライ ネクスト%で参戦しようと目論んでいます。
アルファフライの反発はヴェイパー以上ではありますが、マラソン以上にスピードが求められるトラック競技では、その重さが特に終盤に邪魔をするのではと感じています。
今後、使っていくか?
正直、なんとも言えませんが、一回履いただけで「自分には合っていない」と判断するのは時期尚早と考えています。
少し時間をおいて、再度ハーフマラソンの距離にチャレンジし、2020年シーズンのフルマラソン(勝負レース)で使用できるか、考えていきたいです。


うーーーん。悩む… めちゃくちゃ判りやすいレビューありがとうございます。 ショートの距離のトライアスロンでの使用を考えており、ヴェイパーかアルファフライか悩んでいます。
とても参考になりました。
更なるレビューも期待しております。
僕もトライアスロンをやっていてアルファフライを使ってレースをやりましたがランは最後なので足が疲れ果て重いアルファフライで走っていると足が動かなくなります。
なので個人的にヴェイパーフライのほうがいいと思います!
私自身がトライアスロン未経験のためなんとも言えませんが。。。
「アルファフライはフルマラソン専用シューズ説」を立証すべく動いていたのですが、それも立証できずシーズンを終えてしまいました。またマラソンシーズンに改めてレビューさせていただきます!