日々の練習記録は残していらっしゃるでしょうか?今はガーミン等のGPS時計などで、比較的誰でも簡単に記録を残すことは可能です。
では、日々の練習記録をどのように活用すれば、ベストタイムの向上に繋がるのか。私が取り組んできた事例を紹介させていただきます。
練習「予定」と「実績」の記録
中級者以上の方であれば、目標とする大会で、目標のタイムを達成するべく日々の練習メニューを組み立てていらっしゃるかと思います。
それは1ヶ月単位?1週間単位?
私の場合は、1日の練習の中でも練習メニューを変更することが多いです。
「今日はこの練習をするぞ!」と意気込んで走り始めてはみたものの、思ったより身体も重くついていかないという日もよくあるのではないでしょうか。
そんな時は以降の練習を組み直す必要性、そしてその修正力が大切になってくるものと考えています。
ガーミンでは補えない点
ガーミンなどのGPSウォッチは非常に便利です。
しっかり使いこなせば、メニューの種類に応じた記録を取ることも可能で、練習の積み重ねが記録として積み重なっていくことは、自信につながります。
しかし、競技能力の向上のために私が不便だと思った点は、以下の2点です。
☑︎ガーミンの記録は「結果」である
☑︎練習の内容の可視化と比較が難しい
☑︎ガーミンの記録は「結果」である
前述の通り、私の場合は、1日の練習の中でも練習メニューを変更することが多いです。
例えばとある日に、「10kmを50分で走った」という結果があったとして、
- 1kmあたり5分00秒を想定して設定通り走ることができた
- 1kmあたり4分30秒を想定していたが、途中で歩いてしまった
という50分では、内容に大きな差があります。
今後の練習をより効率的に行うためには、この結果を反映したメニュー作成を行う必要があるため、「距離」と「時間」だけでなく、それが「想定通り」の結果であったか否かという記録を残しておく必要性があると考えています。
☑︎練習の内容の可視化と比較が難しい
効率よく練習を行ってタイムを求めていくためには、練習のバランスまで気にかけていく必要があります。
私自身の失敗談ではありますが、「毎日がタイムトライアル」では絶対に成長できません。
ガーミンの記録は、1年にどれくらい練習したか、また1ヶ月の中でどの日に練習したかを見比べることはできますが、パッと見では練習の内容までは判断できません。
効率的な練習メニュー作成のために
前述の通り、ガーミンの記録では不十分ということで、サブスリーを本格的に目指し始めた2018年8月より、自身で練習表を作り、管理を始めました。
最初は「面倒くさい」とも感じていましたが、記録が溜まっていくことで、より充実したデータとなり、継続して1年半が経過した今、続けてきて良かったと大いに感じています。
基本的には既に述べていることをクリアするための練習表ではありますが、その他に意識した点としては以下の通り。
☑︎パッと見でどんな練習を行ってきたかわかるようにする
・ピンクは身体への負担が重いスピード系の練習
・グリーンはジョギング
・ブルーは長い距離を走る練習
☑︎予定と実績欄を作り、予定から大きく外れればその内容を記載する
☑︎気になる点があれば備考欄にもコメントする
また、このやり方にして特に良かったと感じている点は次の通りです。
足りていない練習への意識づけ
目標達成のためには、「クリアしておきたい練習」というものが必ず出てくることになります。
当時の私で言えば、「フルマラソンでサブスリーを達成するために、30km走を3回は経験しておきたい」でした。
11月のレースに向け、8月・9月・10月にそれぞれ1回ずつやろうと考えていたものの、この夏、私自身が極端に夏に弱いという事実が発覚。
8月の初旬に30km走に挑みましたが結果は18km止まり。
その後の練習と記録を続ける中で、常に目視できる位置に刻まれている30km走の失敗。これにより、しっかりと距離に対する耐性をつけていかなければいけない、と意識を持ち続けることができました。
成長の実感→自信
記録会やレースのタイムが向上した!ということが一番の成果ではありますが、日々の練習の内容が充実することで、日常的に成長を実感することができます。
「2ヶ月前にできなかったメニューができるようになった!」
自分にとってわかりやすい練習表があれば、一覧でパッと比較・確認することができるため、「今度はこれくらい負荷をかけてみよう」と、今後のメニューも組みやすくなります。
参考までに
とは言っても、最初に練習表を作ること自体が面倒くさい。。。
そんな方は、私が作成したファイルをアレンジして使ってみてください。
※以下の「ふろく」ページよりダウンロードしてください。
せっかく練習を重ねるのであれば、無駄なく・効率的に取り組んでいきましょう!
■サンプル
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