【レースレビュー】世界遺産姫路城マラソン(24/2/11)

ファンランの福知山マラソンを省くと、昨年11月の神戸マラソン以来、今シーズン2本目のフルマラソン。

2週間後に大阪マラソンを控える中、位置付けが難しいマラソンにはなったが、今のベストをしっかり出せるレースにしたいという考えに至った。

目標

【タイム】2時間25分切り

【順位】8位入賞

タイムを狙いを重視するのであれば、2週間後の大阪で狙うことが最善とは考えていたが、体調や天候面がベストで当日を迎えられるとは限らないので、狙えるのであれば狙っていきたいと考えていた。

ただそれよりも、ゼッケン番号が若かったことや、姫路城マラソンの様な大きな大会でせっかく狙える位置にあるのであればということで、8位入賞に目標の重きを置いた。昨年の姫路城マラソンが10位で、入賞にわずかに届かず悔しい思いをしたことも要因。

レース前日に大会プログラムを見たところ、招待選手が4人と、ゼッケン番号が近い中で明らかに格上の選手が1人だったので、私がレースを外さずしっかり走り切れれば入賞も狙えるのではないかと踏んだ。

当日の装備品

勝負シューズとして、運よく購入できたアルファフライ3をチョイス。

レース1週間前のお決まりルーティンである、マラソンペース走で14kmほど試走しましたが、可もなく不可も無くといったところ。

個人的にはアルファフライ2からのアップデート感は少なく、軽くなったアルファフライという印象です。

まぁそれだけでも十分ですし、個人的にはデザインが過去1でお気に入りでもあるので、アルファフライ3で頑張ります。

レースの振り返り

スタートから10km

当日の天候は晴れ、スタート時の気温は5℃前後だっただろうか。少し肌寒く感じる程度で、タイムを狙うにも申し分が無い気候。ただ結果的には、最後まで気温も体も温まらず、最後まで寒いなーと感じるレースではあった。

希望するレース展開としては、3’25/km程度での集団走、5kmを17’00、10kmを34’00で通過して、後はレース展開や体と相談しながら。



いよいよスタート。

招待選手が集団で飛び出ていくかなと思いきやスローペース。タイム狙いというよりは順位狙いなのか、周りの動きを見ながら走っている様子。

一人だけ飛び出して行ったものの、ゼッケン番号も大きく、服装もあまりガチっぽい感じではなかったので、あまり気にはせず。

招待選手を中心とした2位集団が10名ほど。私もできる範囲でその集団で走ることに。

というのも、3km目のラップは手元で3’30。5kmの通過が17’14と、2位集団でレースを進めながらも予定タイム(17’00)を超過してしまった。

ただ、招待選手らは明らかに格上の選手のため、どこかで仕掛けられてついていけなくなるはず。

17kmすぎまでは緩やかな上り基調でもあるため、しばらくは楽をさせてもらおう。

5kmから10kmのラップタイムも17’15と、想定よりも少し遅めの通過。

この時点では、足の感覚は特段変わりないが、呼吸がめちゃくちゃにラク。

普段のジョグと同様、「3歩吸って、3歩吐く」のまま10kmまでやってきた。

ちなみに私は、呼吸がキツくなってくると「2歩吸って、2歩吐く」になる。

10kmからハーフ

このままのペースでどこまでいくのだろうかと思っていた10kmすぎ、集団のペースが一段階早まる。

10km通過にも時間がかかっていたし、順位だけではなくしっかりタイムも狙っていくには、集団の力を借りて踏ん張っていきたいところ。

結果的に10kmから15kmまでのラップは、この日の最速ラップとなる16’45(3’21/km)を記録。

結果論ではあるが、この一番上りがキツい区間で脚を使ってしまったことが、このレースでの大きな反省点だったかなと振り返る。

15kmのラップが早かったこともあり、15km過ぎには集団を離れて単独走で行くことを決意。この点は、このレースでの最善の決断ポイントだったかなと振り返る。

この時点で順位は9位。

2位から6位の5人の集団にはスピード的に全く及ばなかったものの、離れた前方に7位と8位の選手が見える位置で走ってくれていたので、そこを目標に走ることができた。

15km以降は自分のペースで走ることもできたため比較的余裕度は高く、かつ10km以降のペースアップがあった結果、自己ベストの2時間25分台を出した昨年の姫路城マラソンよりも20秒速い、1時間11分50秒で中間地点を通過。

ハーフからゴールまで

ハーフ以降は、レースとしてはなかなか面白味のない展開。

ハーフを踏んだ時点、想定より余裕度が高く、同じペースで刻んでいけば2時間23分台も見えてくるぞと意気込んでいた。

ものの束の間、22kmを通過する頃には下半身に大きなダメージを感じるようになった。

23km地点では、下り基調であるにも関わらず、目標ペースである3’25/kmを早々に割り込む3’27を刻んでしまった。

この時点で、タイムを狙うのは難しいなと判断。

タイムを狙うのは大阪、今日の姫路城マラソンは順位狙いに徹すると判断したのもこのタイミングだった。

25km地点ではまだ9位であったが、前方400m以内には、2位集団からこぼれ落ちた2人の一般ランナーが見えている。

自分のペースを守ればひっくり返せると信じ走り続けた結果、30kmまでに一人、35kmまでにもう一人を捉えることができた。

後はゴールまで、ペースを落とし過ぎず、我慢して走るだけ。

最終的には、想定よりもだいぶ下半身が重く、疲れた状態でフィニッシュを迎えることとなったが、7位入賞を果たし、順位目標を達成することができた。

【最終結果】2時間26分57秒(7位)

反省と今後のレース

今回の結果による最終的な満足度は80点。

タイムよりも順位を目指していたレースであったため、入賞を取れた分で満足度は高い。

それでも、コースや気象条件が抜群に良かった(少し寒かったが)ため、ここでタイムを狙えていない様では、そもそもの力が不足していたのかもという懸念は大きい。

テーパリングの失敗

私自身ずっとやりがちなこととして、レースで100%を出すためのテーパリングに神経を使いすぎ、ストレスを抱え、結果的にレースも失敗すること。

今回も体重管理やカーボローディングに対して神経質になり、レース1週間前からご飯の量を減らしたことも、悪影響だったかと振り返ってる。

ご飯の量をいつもよりも減らした結果、体の回復が遅れ、レース1週間前からは練習量を6割程度に抑えたものの、前日にも下半身の疲労を感じていた。

振り返ってみれば、昨年の大阪ハーフなどでも、特別な調整は一切行わず、普段の練習の延長線として走ったレースで自己ベストを更新することもできていた。

レース当日に100%を狙って失敗し、60%の状態で迎えるのではない。

ストレスなく日常を過ごし、80%の力で自己ベストを出せるだけの練習を積んでおくこと。これを改めて認識したうえ、今後のトレーニングに励んでいきたい。

14日後の大阪マラソン

今回の姫路城マラソンで達成できなかった「2時間25分切り」という目標を、2/25の大阪マラソンで達成したい。

大阪マラソンのエリート選手が発表されているが、男子で総勢250名以上。

大阪の雰囲気と集団走に期待を持ちながら、しっかりとタイムだけを狙っていきたい。

中13日という厳しいスケジュールではあるが、練習はジョグを中心に、ご飯もいっぱい食べ、万全な状態でスタートラインに立てるよう、調整できればと考えている。