【レースレビュー】第10回神戸マラソン(22/11/20)

毎年、抽選倍率が3〜4倍程度あった神戸マラソンですが、私自身、第7〜9回の3期連続で出走することができました。(今年は1.6倍程度)

神戸は学生時代に住んでいた街でもあり、思い入れが強い地域。この場所で走ることについて、タイムを求めること以上に大きな意味を感じています。

2019年に開催された第9回大会では、シード権獲得(総合200位以内)を目指して出走し、この目標を達成することができました。

神戸マラソンと私

回(年)タイム
第7回(2017年)3時間09分05秒
第8回(2018年)2時間57分05秒
第9回(2019年)2時間43分43秒

2020年、2021年には、コロナにより大会延期となり、この2022年に3年ぶりの開催。

2019年大会で得たシード権により、抽選なしで出走することができました。



余談ですが、今年の神戸マラソンの抽選倍率は1.6倍。

他の都市型マラソンでは定員割れが生じるなど、マラソンブームにも陰りが見え始めました。

「エントリーしても開催されるかわからない」「感染症対策、警備強化等による参加費の高騰」なども理由と考えられますが、いちランナーとして、多くの大会に参加することで、微々たるながら地域の活性化にも寄与していきたい。

目標

■3’30/kmで押していき、あわよくば2時間28分切り

私自身、フルマラソンで記録を狙うにあたっては、秋からロング走に取り組み、年明け1月から3月のレースで記録を狙うという毎年のルーティンを持っていました。

しかし今年は、神戸マラソンでも2時間30分を切りたいな、という目標を春の時点で企てていたため、例年より早い9月時点よりロング走に取り組み始めていました。
※練習状況はブログ記事をご参照ください

1000×10のインターバルや、6000〜8000のペーラン(閾値走)についても、例年より良い状態でこなせてきてはいたものの、10月下旬より長期にわたり体調を崩してしまい、想定していた仕上げの練習が不発に終わってしまいました。

そして、体調も完治したとは言い難い状況で迎えたレース当日。

足の仕上がり具合には不安がありましたが、想定よりも練習量が抑えられていた分、全身が軽い感覚はありました。

「3’30/kmで押していき、あわよくば2時間28分切り」

久しぶりの都市型のフルマラソン。

「行けるところまで行ってみよう」という気持ちを持ち、スタートラインに立ちました。

11月〜レース当日までの練習


最大のポイント練習と想定していたのが、11/3の「40km走」。

10月末には思う様に走れない日が続いていたので懸念はありましたが、やはりこなすことはできませんでした。

また、11/6や11/13のマラソンペース走も、ある程度余裕を持って走りたかったのですが、実際は走り切ることが精一杯。

そして、11/16に予定していた6kmのペーランでは、アップの時点で鼻血がダラダラ。

止むを得ず翌日にスライドすると、これが割とテンポよく走れたので、この点は好材料で前向きな気持ちを持つことができました。


とは言いつつ、やはり質・量ともに思い通りの練習ができなかったこの3週間。

まあ、なんとかなるさ。

装備品

色合い的に、このナイキのシングレットと旧ヴェイパーネクスト(ピンク)の組み合わせがお気に入り。

ただし、このシングレットのMサイズは少し大きく、気を抜くと乳首が見え隠れしてしまいます。(身長:168cm)

ランニングフォームに気を払えるので、ある意味正解かも?

また、このヴェイパーフライは2足目です。(走行距離10km程度)

新品に近いものをメルカリにて、14,000円程度で入手できました。

8月の3000mの記録会で使用し、8’59で走った際に履いたシューズなので、性能的にも問題ないでしょう。

<写真の補足>
・カステラは全く食べませんでした
(朝食はおにぎり一個と味噌汁、大福)
・レース前にアミノバイタル(赤い袋)
・レース中は、15km地点でマグオン、30km地点でメイタン
(メイタンは、写真中のピットインの容器に移して補給しました)
(マグオンは1つしか補給しませんでした)

Meitan(メイタン) サイクルチャージ カフェイン200 15包入(40g×15包) 4135
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レースの振り返り

スタート〜10km

レースを通して、天候は曇り、気温は14度から18度くらい。

行きは追い風、帰りは強めの向かい風。

後半は苦しいだろうなと予想しつつも、後先考えずにその場の流れや気持ちを重視して走ることにしました。

号砲からスタートラインを超えるまで10秒程度。

昨年度のレースは、防府や別大、RFMCなど、スムーズにスタートできる大会ばかりだったので、久しぶりの混雑っぷりにドギマギ。

1km地点を迎える頃には割と自由に走れる様になる。

このあたりだっただろうか。

前回(2019年)大会の女子優勝、今年の北海道マラソン女子優勝の山口遥選手を見つける。

ターゲットタイムが近いだろうと踏み、後ろについて見ると、3’40/kmくらいで割とゆったり。

後で知ったことだが、2時間30分を超えるくらいがターゲットタイムだった様で。

もう少し速いペースで勝負したかったので、この集団を後にして前を追う。

3km地点での、自動ラップの1kmラップは3’22。

無理なく出力できた感覚もあり、この時点では想定よりも体が良い感覚。

ただし、良い集団が見つからないこともあり、しばらくは単独走が続く状況に。

10kmからハーフ

10kmを超えてからは海沿いの道をひたすら西へ。

道路脇ののぼり旗に目を移すと、割と強めの追い風の中で走っているんだなーとは思いつつも、その恩恵はあまり感じられない。

それよりも、帰りの向かい風に恐怖を感じてしまい、見なかったことにしようと気持ちを切り替える。

神戸マラソンのコースは、高低差マップを見ると、37km地点の神戸大橋が最大の上り区間であり、その他は平坦なコースと見受けられやすいが、実は細かいアップダウンが非常に多い。

単独走で走る場合、色んなこと(余計なこと)を考えてしまう。

特に私の場合はネガティブなことを考える傾向が強い。

「風が嫌だなー」「アップダウンが嫌だなー」

これではまずいと気持ちを切り替え、前方に見える集団の背中を追いかけることに集中し始めた。



そして、19km地点ほどで折り返し。

いよいよ向かい風区間の始まり。

想定以上、とまでは行かないが、しっかりと負担を感じる向かい風。

流石に単独走を続けるのはきついなぁと思い始めてきたところで、10人ほどで形成される前方の集団のペースが落ちてきた。

中間点の通過タイムが1時間13分27秒で想定どおり。

ただし、想定以上に足が重く、最後まで持たないだろうなという感覚。

とはいえ今更引けない、行けるところまで行ってみる。

ハーフから30km

無理に出力を上げることはせずに、ハーフを過ぎてから間も無く、前方の集団に合流することができた。

招待選手である女子の海外招待選手を中心に、10名ほどで形成される集団。

やはり向かい風が続いており、1kmあたり3分40秒を上回るラップが刻まれることも増えてきた。

しかし、ハーフの時点で一定の疲労が溜まっていた私にとっては、このスピード感が非常にありがたかった。

3’40/kmというスピードは、普段の練習では全く走ることの無いスピード帯である。

レースの中では、実戦の場であったからこそ、高揚感も重なり楽に走れたことと振り返っているが、レースペースより少し遅いこのスピード帯での距離走も取り入れてみようかなと感じている。



手元の時計では24km地点から27km地点の区間において、おおよそ3’40/km前後で推移。

おそらくこの集団は、2時間30分以内をターゲットタイムにしていることもあっただろう、痺れを切らしたランナーにより、徐々に3’30/kmペースに戻されていく。

神戸マラソンにおいて、私が2番目にキツいと感じている、29km手前の上り。

なんとか堪えてついていく。

ここで大きく離されなかったことが良かったなと感じている。

30kmからフィニッシュ

ハーフ以降は、集団の中である程度落ち着いてレースを進められていたこともあり、スタート前に想定していたほどの苦しい展開ではなかったものの、30km以降は前の集団に振り落とされないために精一杯。

集団に完全についていけなくなった場面は、35.2kmの給水地点。

給水にちょっともたついてしまったことから集団との差が開き、そこでつき直すことができなかった。

レースを走るための心は折れなかったが、集団についていくことは無理と判断。

そこからは集団からじわじわと離れ、自身のラップペースは3’50/km前後まで低下。

最大の難関、浜手バイパス、神戸大橋では歩く寸前という感覚で走り続けていたが、そこまでラップが落ちていなかったことが救い。

最後の登りを終えて迎えた40km地点のタイムが、2時間22分21秒。

今年の4月、RFMCで2時間30分を切った時の40km通過が、2時間22分19秒。

神戸は最後下り基調、頑張れば2時間30分も切れる、と思いギアを切り替える。

も、一瞬だけ出力を上げた段階で、足が悲鳴を上げている。

2時間30分切りは仕方ない。

最後だけでも軽やかにフィニッシュしたいなと思っていましたが、最後の残り200mが過去一に辛かった。

【記録】2時間30分57秒(25位)

まとめ

レース直前の練習状況や体調、また当日のコンディションなどを総合的に振り返ってみると、2時間30分57秒というタイムは120点だと感じています。

ただし、一緒にレースを展開していた集団に振り落とされてしまった点、2時間30分をきれなかった点は非常に残念で、悔しさの残るレースとなりました。

レースの翌日には、久しぶりに強い筋肉痛に見舞われ、階段の上り降りが困難な状態に。

フルマラソンで自己記録を出した時には、翌日から普通にジョグが出来ていたことからも、今シーズンはまだまだ足が出来上がって無いのかなーと感じました。

その様な状態の中、ある程度タイムをまとめることができたという点を前向きに捉え、より一層練習に励み、速いランナーはもちろん、レースを引っ張りつつ勝ち切れるランナーになれる様、もう少し頑張っていきたいと考えています。

■余談
マラソン競技における中長期的な目標の一つとして、「神戸マラソンのシード権を維持し続けること」を掲げていました。

まだ詳細な結果は出ていませんが、今回おそらく年代別順位で入賞することができました。

神戸マラソンでは、シード権に加え、3年連続で年代別入賞を果たすと、連続入賞者として特別に表彰してもらえる様です。

せっかくなので、これを新たな目標、モチベーションとして、マラソン競技を継続していきたいと思います!

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