第70回別府大分毎日マラソン【サブ2.5を目指したレースの振り返り】

2021年度の目標は、フルマラソンでの2時間30分切り。

この記事では、2022年2月6日に開催された「第70回別府大分毎日マラソン」でのレースの記録について、淡々と振り返っていきます。

プロフィール

2020年6月に「2022年3月までの目標」を企て、練習に取り組んできました。

ハーフマラソンの記録は、2021年3月に開催された「名古屋シティマラソン」での記録であり、この記録を持っていたがため、今回の別府大分毎日マラソンに出走することができました。

フルマラソンの記録は、2021年12月に開催された「防府読売マラソン」。

このレースでも2時間30分切りを目標に掲げていたものの、レース戦略を失敗、目標達成とはなりませんでした。

レースに向けた準備

2022年1月の練習内容は次のとおりです。

個人的には月間最長距離となる399kmを走り込み、昨年からの「時間」を意識したロング走にも継続して取り組みました。

1/29に予定していた「10km フリー」は、疲労の蓄積により、思うようにこなせませんでしたが、それ以外のポイント練習はきっちりこなすなど、想定どおりの練習をこなすことができていました。

レースプラン

風対策

当日は、風速5mの厳しい強風が予報されていました。

風の向きとしては、北西から南東に向けて吹く風。

コースに合わせてみると、
・10kmまでは向かい風
・10kmから35kmまでは追い風
・35kmからフィニッシュまでは向かい風

という状況でした。

防府読売マラソンでも風にやられましたので、少しでも和らぐことを期待していましたが、当時は予報通りの強風。

風対策としては、10kmまではペースが落ちても良いから焦らず丁寧に。

10km以降は集団にきっちりついていき、その中で自分のペースを作っていきたい。

ペース設定

前回の防府読売マラソンでは、イーブンペースにこだわりすぎて失敗した、全てを出し切ることなく終えてしまったという振り返りでした。

その経験を踏まえ、今回のペース設定はこちら。

昨年10月末に開催された金沢マラソンでも、3’30/kmペースで30kmまではつくことができたので、今回の目標は、「3’30/kmで35kmまで」。

最終的な目標としては次のとおり。

■第1目標
最後まで3’30/kmで押し切り、「2時間28分切り」

■第2目標
35km以降、3’50/kmまで落としてもOK、「2時間30分切り」

当日の装備品+@

シューズは、ヴェイパーフライネクスト%2。(走行距離90km程度)

なお、今回はカテゴリー1での参加であり、スペシャルドリンクを設置することができました。

初めての経験でしたが、次のとおりに設置。

地点内容
6kmトップランナー
11kmマグオン+水
16kmトップランナー
21kmアミノバイタル
26kmトップランナー
31kmメイタン+水
36kmトップランナー
41kmモンスター(カフェイン抜き)

■「トップランナー」とは?
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レース展開

スタートから10km

別大のスタートは、エントリー時の持ちタイム順であり、スタートはとてもスムーズでした。

実績豊富なランナーが集う本大会。

スタート以後は3’30/kmのペースでも、大きな集団の中でレースを進めることができました。

心配された向かい風ですが、体への影響は感じるものの、大きな負担には感じることなく、巡航することができました。

10kmまでは緩やかな下り坂基調ということも要因だったように思います。

それでも、若干3’30/kmのペースを上回っていましたが、折り返してからの追い風に期待し、焦らず集団についていくことを意識してレースを進めました。

※上記、GPS計測のため、実際のラップとは多少異なります。

10km通過 35’16

10kmから20km

10kmで折り返してからは、お楽しみの追い風区間。

この区間では、20人ほどの集団が形成されており、その中で走らせていただきました。

弱い追い風であれば、走っていてもあまり風を感じないのですが、当日はしっかりと背中からの風を感じるレベル。

気持ち良い追い風に乗り、集団のペースも上がります。

ただし、追い風に乗って自然にペースが上がっているというよりは、意図してペースを上げている感覚。(私、個人の感覚)

防府読売マラソンでは、集団走を捨てたことを後悔していたため、この別大では多少ペースが速くても集団走を選択することを決めていました。

時計はほとんど見ない、走ることに集中。

集団に離されないことだけを意識して、淡々とラップを刻んで行きました。

20km通過 1:09’41”

20kmから30km

ハーフ通過 1:13’25

集団走と追い風の勢いに乗りすぎ、想定の1時間14分よりもだいぶ速い、ハーフの通過となりました。

ここで集中力が途切れるとズルズルと落ちて行ってしまうような感覚もあったため、そこには気を配りました。

また別大のコース、特にこの区間で気になったのは、路面の傾斜。

場所によっては割と斜めに傾いていて、コースどりは気を配る必要がありそうです。

さて、集団のペースはまだまだ順調。

20kmから25kmの区間の公式ラップは、個人的に最速ラップとなる17’05で通過しました。

そしてこの25kmを通過して以後、ドッと疲労感に襲われ、全体的な疲労度としては8割程度と感じていました。

よって25kmを通過したあたりでは、なんとか30kmまでは集団についていこうと決意。

しかしながら、27km過ぎあたりで集団についていくことを諦め、無理の無い範囲で走るように切り替え。

25kmから30km区間は、17’28で通過。

なんとか3’30/kmペースを維持できたように見受けられますが、30km手前からガタっと落ちたので雲行きは怪しい。

30km通過 1:44’14”

30kmからフィニッシュ

ここからは大変苦しいレースとなりました。

30kmを超えてからは、全てがしんどい。

それでも、30kmの通過タイムを見て、3’40/kmを維持できれば、なんとか2時間30分を切ることができるということは計算できていたので、なんとか粘りました。

35kmの通過タイム、2時間2分39秒。

当初のレースプランからは、僅か9秒だけの遅れ。

ここからであれば、3’50/kmでフィニッシュまで粘れればOK。

でしたが、この時点で完全に体が売り切れてしまっていました。

加えて、35kmからは強烈な向かい風。

体が売り切れた状態で迎える向かい風区間は、地獄でした。

当初のレースプランであった、「35km以降は3’50/kmで粘る」などもっての他。

ジョグに近いペースをなんとか維持しながら、なんとかゴールまでたどり着きました。

40km通過 2:25’25

フィニッシュ 2:36’17(2ndベスト)

反省

結果だけ見れば2ndベストではありますが、目標からはほど遠い結果に。

悔しさを忘れないために、記憶の新しいうちに反省を書き留めておきます。

①集団走にこだわりすぎた

防府読売マラソンでの失敗を反省に、集団走にこだわりましたが、自分の実力以上のオーバーペースで中盤以降のレースを進めてしまいました。

35km過ぎには全身が疲弊しきっており、全く粘ることができませんでした。

この4年間で10本のフルマラソンを走りましたが、今回のフルマラソンでは、35kmからフィニッシュまでの7.2kmの区間がワーストタイムとなりました。(33’38″【4’40/km】)

この点が一番ショックでしたが、冷静に分析できたことは収穫点です。

フルマラソンで「タイムを狙って走る」ためには、自身の走力をしっかり見極める力、そしてそれ相応のレースプランを企てて走ることの大切さを、改めて感じることができました。

②テーパリングに失敗

レース直前の1月には、私自身最長の399kmを走りこむ中で、調子も良くしっかりスピードも維持ができていました。

しかし、レース1週間前の練習では、それまでの疲労が一気に放出されたかのように、いきなり脚が動かなくなるという事態を迎えました。

この感覚、まさに昨年10月末の金沢マラソンでも同じような感覚を得ていました。

昨年は残暑が続き、10月初旬まで長い距離を踏むことができませんでした。

10月中旬以降に練習を詰め込んだことから、1週間前に疲労のピークを迎えており、そこから疲労抜きを最優先にしましたが、当日まで気持ち悪い状態が続いていました。

今回については、11月以降の積み重ねもあるだろうし、走り出しも快調だったため問題ないと感じていましたが、甘くはありませんでした。

あろうことか、30km以降で完全に垂れるというパターンも金沢とうり二つ。

【教訓】テーパリングに失敗すると、30kmの壁を超えられない

フルマラソン本番に向けた調整は難しいですね。

今後について

2月末に開催予定の姫路城マラソンに出走予定ですが、この大会は中止だろうという想定の上、別府大分毎日マラソンに全力を注いで取り組んで来ました。

姫路城マラソンは、気持ちよく走れるイメージがあるので、もし開催されるのであれば、楽しく走ることを最優先、その上でタイムがついてくれば最高、というような気持ちで走りたいと考えています。

うーん、フルマラソンは難しい。

いずれにせよ、一度はフルマラソンでの2時間30分切りを果たしたいと考えていますが、明確なターゲットについては、少し時間を空けて考えてみたいなと思います。