練習の種類別、シューズの履き分けについて

練習の内容によってシューズを履き分けていらっしゃいますか?

とは言う私も、走り始めた当初は「練習」も「レース」も「移動」も全て同じシューズを使用していました。(量販店のセールで買った1,000円のシューズ!)

後に調べてみると、シューズのクッションが回復するまでには丸2日は時間が必要と言う話も。せっかく買ったシューズを長持ちさせるためにも、ある程度の履き分けはしていきたいですね。

さて今回は、私が行っている練習別のシューズの履き分けについて紹介いたします。

練習の目的に合わせたシューズ選び

私が普段行っている練習は、大きく分けて「ジョグ」「スピード練習」「距離走」の3種類。

早速ではありますが、それぞれの練習で用いているシューズとその選定理由を紹介いたします。

大前提としては以下の通りです。

☑︎ハーフマラソン、フルマラソンに向けた練習
☑︎本命レースでは、基本的に「ヴェイパーフライネクスト%」を使用

「ジョグ」用のシューズ

フルマラソンの目標タイムとしては4時間と設定されているこのシューズ。一番のメリットはとにかく安い。ランニングに特化したシューズでありながら、通販サイトでは5,000円を切ってくることも。

且つ、他のシューズと比較してシューズ自体の強度も高い様に感じます。いつも200km以上走るとソールが削れてくる私ですが、現在300km以上走ってきてほとんど削れがありません。

一方のデメリットとしては、割と厚底のシューズになりますが、そこまでクッション性能は高くないと思います。ズームフライに脚が慣れてしまっていることもあるかもしれませんが、アスファルトを中心に走っていると、衝撃がダイレクトに伝わってくる感があります。

よって、私がライバルフライを使用するタイミングとしては以下の通りです。

☑︎12kmまでのゆったりとしたジョグ、流し
☑︎レースやポイント練習のウォーミングアップ

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フルマラソンの目標タイムとしては3時間30分と設定されているこのシューズ。私自身も、2018年シーズンには合計3度のフルマラソンで使用し、内1度は当時の自己ベストを更新した思い入れのあるシューズです。猫ひろし氏も2019年の東京マラソンではこのシューズを履いて走っていらっしゃいましたね。基本的にはレースで使用したものの「お下がり」をジョグ用として使用しています。

このシューズは本当にオールマイティだと思います。私は主に「ジョグ」「距離走」で使用していますが、「レース用」「スピード練習」としても十分に使用できます。

後継機種となる「ズームフライ3」を履かれていらっしゃる方も多いと思います。私は履いていないのでは無く、購入する良いタイミングが無く履けていないだけです。早く履いてみたい。。。

私がズームフライを使用するタイミングとしては以下の通りです。

☑︎アクティブレストとしてのジョグ
☑︎翌日に疲れを残したくないが走りたい日のジョグ

☑︎(距離走)設定タイムの遅い距離走
☑︎(スピード練習)Eペース以上、Mペース以下のペーラン

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「スピード練習」用のシューズ

フルマラソンの目標タイムとしては2時間30分と設定されているこのシューズ。当初は、ハーフまでの短い距離のレースで使用することを目的に購入しました。ちなみに現在は後継機種となる「HANZO V2」が出ているため、写真のモデルは販売されていません。

レースでは、ハーフと1500で一度ずつ使用しましたが、フルマラソンの目標タイムが2時間30分程度と設定されている通り、素人では履きこなすことが難しいシューズと感じました。特にハーフではいつも以上に脚を使ってしまう感があり、終盤に脚が売り切れてしまいました。

と言うことで、現在はスピード練習のメインシューズとして使用しています。個人的に気に入っているポイントは、しっかりと自分の脚で走っている感を持てる所です。この靴でしっかりスピード練習を積むことができれば、自分の力になる、そう感じさせてくれます。

私がHANZOを使用するタイミングとしては以下の通りです。

☑︎300から1000までのインターバルトレーニング

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言わずと知れたヴェイパーフライ。2018年シーズンに最後まで入手することができず、年度末の3月になんとか手に入れるものの、その3ヶ月後には「ネクスト%」の登場により、結局ハーフマラソン、フルマラソンで使わずに終えるという悲しい道を辿りました。

ヴェイパーフライに脚を通すまでは、ズームフライを1年半以上していました。そのためヴェイパーフライを初めて履いた時には違和感無く履くことが出来た反面、大きな反発を感じたり、「スゴい!」と感じることはありませんでした。軽いズームフライ、と言う感じ?

上級者の方のレビューでは、「バランスボールに乗る感じ」と言う様なコメントがあり難しそうな印象を受けていましたが、その様に感じることも無く、もしかしたら私の様な走り方ではヴェイパーフライの恩恵を受けれていないのでは?と考えています。(恐らく充分に活かせていないと思います)

しかし!先述の通りズームフライ自体がとても良いオールマイティなシューズで、その軽量版というだけでも大きな進化。私にとってはそんなヴェイパーフライ、以下のタイミングで使用しています。

☑︎2000以上のインターバル
☑︎10キロまでのタイムトライアル
☑︎Mペース以上のペーラン

「距離走」用のシューズ

「ヴェイパーフライの練習用」シューズとして位置付けられているこのシューズ。このシューズもオールマイティで、人によってはインターバルトレーニングにも使用されています。フルマラソン日本記録保持者の大迫傑選手もテンポ走(閾値走・LT走【マラソンより速いペース】)に使用しているとのことで、速いスピードに耐え得る性能を持っています。

私は距離走のお供として購入、使用しています。ヴェイパーフライの練習用とはよく言ったもので、クッション性能がまさにそれ。ヴェイパーフライと同じ「zoom x」という素材が使用されているので当然と言えば当然なのですが、本当に、跳ね返りの少ないヴェイパーフライネクスト%といった印象。

なお、跳ね返りの少ないと書きましたが、他の一般的な靴よりも跳ね返りは強いです。あくまでヴェイパーフライネクスト%と比べた場合ですので、あしからず。

ヴェイパーフライは寿命が短く練習では使いづらい、でも、特に長い距離を走るためには脚を慣らしておきたい、との思いから距離走中心でペガサスターボを使用しています。

ペガサスターボは走っていて、柔らかく、そして気持ちよく跳ねます。個人的にはヴェイパーよりも走っていて気持ちが良いシューズです。

このシューズはまだ30キロ走を3回走ったのみですが、今後は大迫選手の様にテンポ走等にも使ってみたいなと考えています。

また、公式のシューズ寿命が800キロとされていて高寿命。個人的にはまだ信じていませんが(笑)

☑︎Eペース程度の30キロ走

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おまけ

たくさん走って履き潰してしまったシューズはどうされてますか?

私はそれぞれのシューズに思い入れもあり、まだ処分で出来ずにいます。。。

この機会にご紹介させていただきます。

以下、完全に自己満足ですので、ご興味のある方は読み進めていただければ。

過去のシューズたち

2017年、初めて「(ハーフ)マラソン用シューズ」として買ったシューズ。当時はとにかく「軽い、薄い」を重視して購入しましたが、ヴェイパーフライに慣れた今を思えば、よくこのシューズでフルマラソンを走り切ったなと感心します。

次にご紹介する「takumi sen」を購入してからは、主にスピード練習用のシューズとして使用しました。

フルマラソンでサブスリーを達成するために買ったシューズ。シューズ以外の部分で色んなミスがあり達成ならずでしたが、2018年シーズンのハーフマラソンで大活躍しました。

このシューズはレース中心に200キロほど走ると痛んできてしまったので、それ以後はスピード練習用のシューズとして使用しました。

ヴェイパーフライを履くための練習シューズとして2018年1月に購入。実際にヴェイパーフライを入手出来たのは更に1年以上後になってからでしたが。。。

実は私、このズームフライを初めて履いた日のジョグは、独特の「カクン」となる感覚に耐えきれず8キロも走りきれませんでした。特にふくらはぎが「つる」と言うよりも、「痛む」感覚です。

振り返ってみると良く無かったのかもしれませんが、「これを履きこなせたら、ヴェイパーフライも履きこなせる=タイムを伸ばせる」と謎の論理を掲げ、努力した記憶が(笑)

このシューズは、日常的なジョグや距離走で使用しました。

サブスリーを至上命題と掲げていた2018年シーズン、ヴェイパーフライが全く手に入らない中、最終的に勝負シューズとして選択したのがこのシューズ。結果、初めてサブスリーを達成した思い入れの強いシューズです。

薄くて軽いながらもしっかりとクッションのあるシューズ。スピード感も抜群です。

現在はスピード練習で「HANZO」を使用していますが、「HANZO」が使えなくなれば、ズームストリークの新型を使いたいと考えています。

あとがき

いかがだったでしょうか?本記事で紹介させていただいたシューズは、私がこの3年で使用してきたシューズのほとんどです。

所持するシューズのうち、半分ほどは、レースで使用していたシューズのお下がりを練習用として使用しています。

練習の目的別にシューズを履き分けることで、
・練習にメリハリをつけることができる、そして、
・練習の目的に沿った効果を得ることができる
と言ったメリットを感じながら練習を行うことができると感じています。

特に走り始めた初期は難しいかもしれませんが、シューズを長持ちさせるため、練習の質を上げていくためにも、練習別にシューズを履き分けてみてはいかがでしょうか?